おっとりティンクとおきゃんな のんタンとのチワワ的生活

とても頭が良く、穏やかな14歳のロングコートチワワ「ティンク」♂とちょっとおバカだけど、なんにでも全力投球な 4歳の極小スムースコートチワワ「のんタン」♀との愛が止まらない日々

友を思って

震災から1ヶ月我が家を離れて暮らし、家に戻って悲鳴をあげたjasmineです

なぜって、家の片付けが済んでいないからではありません。それは覚悟してましたから

悲鳴の原因は相方君の洗濯物です

断水がかなり長く続いたせいもありますが、相方君は地震3日後から

ほとんど家に帰らず、水が手に入る場所で昼夜無く炊き出しを始めたのです

水もガスも電気も無い家にひとりでいるのがイヤで

仕事仲間と毎日泊り込んで炊き出しをしていたのはいいのですが

家に帰るのは着替えの洗濯物を持ち帰るだけで、それが1ヶ月分こんもり山になってたまっていたのです

しかも季節は冬から春に変わり、使わなくなった毛布、着なくなったダウンジャケット(3着)が

更に追加され、ボリュームのあるもので できた山は部屋の半分を占領していました

そこへ更にjasmineの沢山の洗濯物を持ち帰ってきたのですから

洗っても、洗っても減らない洗濯物に毎日追われています、仕事をしていた頃より忙しくなったような…

そして、今までは食事は相方君に作ってもらってばかりいたjasmineですが

今回の震災で無職になったjasmineは、相方君に『これからはお料理もします』宣言をしたのです

料理上手の相方君にそんな宣言をするなんて、挑戦状をたたきつけたようなものなのですが

所詮中学生並み、いや小学生並みの物しか作れず

笑っちゃうけど、相方君は毎日苦戦しながらjasmineの手料理を食べています(苦笑)

でも、お料理を作り出すと結構何でも出来そうな気分になってきてしまい

今日は小豆を煮てみようと思い立ったのです。

この小豆は、学生の頃からのお友達が震災前にjasmineに送ってきてくれた小豆なんです。

彼女は福島の原発近くに嫁いで行ったので、今は同じ福島県会津に非難して暮らしています。

そんな彼女を思いながら時間をかけてゆっくりと小豆を煮ました

出来上がった小豆はアンパンにして彼女に送ってやろうと思います。

まだ配給の生活をしているに違いないと思うと胸が詰まりそうになります

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いっぱい、いっぱい愛を込めて、彼女との学生生活を思い出しながら丹念に煮込みました。

そうすると、私にも出来ちゃうんですね~ 

生まれて初めてあんこを作りました~感激

明日は早速アンパンを作ろうっと!

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その頃我が家のティンコロリンは何をしているかというと・・・

お耳ホジホジ 足を使ってお耳ホジホジ

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そして、ホジホジした足をクンクン、ホジホジしては、クンクンを繰り返しています

なんなんでしょうこれ?必ず臭いを嗅がないと気がすまないようで

jasmineもティンコロリンのお耳に指を入れてみると、必ずその指をクンクンして、ペロっと舐めます(笑)

みんなのおうちの子達もこんな行動を取るのでしょうか??

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こんなのんびりしたティンコロリンを見ていると本当にホッとさせられます。

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これは3月13日に撮った写真です

断水で飲み水が底をつき、近所の人達も必死に水を買いにあちこち見て歩くけど

ほとんどのお店は閉まっているし、仮に開いていてもお水を手に入れる事は難しく

あせりだした時、相方君の職場の水が出たと言うので、近所を回り、水を入れられる容器をかき集め

みんなの水を大量に汲みに行きました。

その時、お寺に『ご自由におくみ下さい』という張り紙を見つけたので入ってみると

石灯籠が倒れ、壁が崩れ落ちていました。

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水を汲んでいる人がふたり小さなお鍋に汲んでいました。

お寺の方は、『どうぞいつでも汲みに来てください』と言ってくれたので

これで水は確保できた!!と安心したjasmineでした

後は、ロウソクが無くなったらどうしよう

乾電池もそろそろ底をつくし、携帯の充電もできないし、食べ物も探さなきゃ

と、思っていたら、目の前を大勢の人達が走っていくじゃありませんか~

何かあるぞ!と思い、なんだか訳がわからないままjasmineも同じ方向へ走っていくと

行列が出来ているのでとりあえず並んで前後の人に『これは何の行列ですか?』と聞くと

みんなわからないで並んでいるのでした。

行列が進むにつれ、コンビニが店頭販売をしているということがわかり

1人5品まで買えると言うので、暖めたら直ぐに食べられるご飯を3個とお茶のペットを2本買い

戻ろうとすると行列が5倍ぐらいになっていてまだまだ続きそうな気配

この日から毎日何をするにも長蛇の列に並ばないと手に入らない生活になりました。

家に帰り大量に汲んだ水をご近所に配って歩き(みんなワンちゃんや猫ちゃんに先に飲ませてた(^_^)v)

その足で手に入れたご飯と水を持って実家に向かったjasmine

道路はひび割れ、段差もすごく、地震後、夜は走らないようにとワンセグで言っていたけど

実際状況を見ると危険すぎて走れなかったと思う

昼に走ってもかなりゆっくりじゃないとすごい衝撃を受けるくらいの段差があちこちにできてました

実家に向かう途中で開いている店があればどこへでも入って行き、買える物はお菓子でも

飲み物でも、お餅でも何でも買いながら実家にむかいました。

実家に着くと鍵がかかっていて誰もいない、家に入ってみると食事をした形跡がある

もしかして体の弱い両親が、食料が無くなり行列に並んでいるのではと思い

直ぐに車で、来る途中のスーパーに戻って見に行くけど行列にも店内にも姿が無い

また実家にもどってティンコロリンを連れ近所の心当たりの場所を探して歩いていると

見知らぬ女性たちから声をかけられ、

『もしかしてjasmineさんじゃありませんか?』

『はいそうですけど・・・』

地震の翌日に断水したのでお母さんが吸水の行列に並んでいたのですが、急に顔色が悪くなり

倒れられて危険な状態になり病院へ連れて行かれたんですよ

お父さんは1人で家にいては危険なので避難所へ避難させました』

と、言われてビックリ

大急ぎで避難所へ行くと父親は寂しそうに横になっていました。

1人では何も出来ない人なので、jasmineが行くと急に元気になり家に帰りたいと言うので

避難所の人は『もう少し避難していた方がいいのではないか』と言ってくれたけど

父親を引き取り、急いで母が入院した病院へ車を飛ばしました。

母は点滴やらなんやらの管だらけになっていて、顔色が悪く息も絶え絶えで寝ていました。

心臓へ流れる血管が、髪の毛1本分ほども無い細さでしか血液が流れないので

何をしても無理は禁物なのに吸水の行列に並んでいたとは・・・

電話さえ通じていれば並ばなくても『水は持って行くから待っていて』と言えたのに

私がコンビニの行列に並びさえしなければもっと早く実家にたどり着いていたのに

地震当日に瞬間通じた携帯の会話では『水は出ているし、食べ物もまだある』と言っていたので

直ぐに実家に向かわなかったjasmine

後悔ばかりがjasmineを苛みます

そしてこの日から1ヶ月以上家に帰らず実家に泊り込み生活を始めた

jasmineとティンコロリンなのでした

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ティンコロリンは突然の出来事が次々起こり、何がなんだかわからないまま家に帰れない生活に突入して

きっとすごく疲れただろうな~

突然だったからハウスも何も持っていかなかったから

所在無げなティンコロリンが不憫でしょうがなかったjasmineです。

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